ダイビング中に地震に遭遇する可能性は極めて低いです
飛行機事故の数倍低いといわれています

起こってからでは遅いので、地震が発生したときの対処方法を記述します

ツアーご参加の方は必ず確認しておいて下さい

 

<地震発生前の兆候>

 

いつもいる魚や生物がいなくなったり、全体的に生物がいなくなる可能性がある

これにより発生前は静かになるかもしれません

まぁここでの判断は難しいですが勘のいい人は何となく分かるかも?

 

陸上では地震雲が発生するかもですがこれも判断が難しい


飛行機雲のような縦線の様な雲が多いようです



他にもうろこ雲のようなパターンもあるみたいですね

 

今回山形で感じたことは前日の夕焼けの赤みがかなり強かった

 

関係あるかどうか分からないけど宿泊先が温泉宿だったが

前日のお風呂の水質がかなり濁っていた

当日の水質はキレイでした

 

普段からこういう事に気を配っていると気づきが早くなると思います

いつもと違うときはなにかが起こる可能性があるというアンテナは常に張っておかないとね

 

<地震発生時の対応>

 

地震が発生したときは水中では普段聞かないような大きな音が発生します「ゴゴゴ」とか爆発音のような音が発生したときは

地震かもしれないと疑いましょう

 

まず水中どんな感じになるのか?

 

1.大きな音が鳴る

     ↓

2.水底から透明度が一気に悪くなる

     ↓

3.引き波が起こる

     ↓

4.沖に向かって強い流れが発生

     ↓

5.沿岸に向かって真逆の流れが発生

 

<対応方法>

 

地震の規模、発生場所、ダイビングスタイル(ビーチ、ボート)、地形、水深等

その時によって適正な判断は変わるので残念ながら明確な方法はありませんが

基本的な行動を覚えて頂くことで安全性は高まると思います

 

<水中で地震発生時の行動>

 

まずは残圧の確認です

水深と残圧を確認して自分がどういう状況なのかを自己分析します

私が見えていれば、離れずついてきて下さい

その際、絶対に中層に浮かないこと

水底で岩などをつかみながら移動します

(急な流れに対応するため)

岸に着いたら道具は置いてすぐに高台に逃げます

ボートの場合はアンカーロープを必ず持って上がります

持てないくらいの流れが発生したら

手放して浮力を確保して水面に上がって下さい

ボートは後から来てくれるのでぷかぷか浮いて待ちましょう

 

残圧が少なかったり、はぐれた場合

ダイブコンピューターを見ながらゆっくりと浮上して下さい
ダウンカレント(水底に引き込まれる潮)が発生したらウエイトを捨てて、BCDのエアーを調整しながら浮上してください
その際呼吸は止めない

水面についたらウエイトを捨ててシグナルフロートを膨らませて泳いだりせず浮いて救助を待ちましょう

引き波が発生したら岸からグングン沖に流されますが必ず救助が来るので焦らないように!

また、沖の方が安全なので流されて良かったくらいに思いましょう

 

もし、水中ですぐに引き波が発生してエアーに余裕がある場合は

その場で動かず落ち着くまで待つのも状況によっては有りです

水深や地形によってはダウンカレントになる可能性があること

引き波によって気圧が大きく変わることがあります

 

<危険な場所>

 

津波発生時に一番危険な場所は沿岸部です

安全に上がれたと思った場所が一番危険な場所です

そこからいかに早く高台に上がるかがポイントです

津波がそこまで来ていればあえて水面に浮いている方が安全かもしれません

大きな津波ほど沖合の方が安全だと思いますので無理に岸に上がるのが正解ではないので注意しましょう

 

<安全な場所>

 

  安全                   危険

高台>沖合の水面>水中(エアーあり)>沿岸

 

 

<絶対覚えておくこと

 
他の人は、気にせず自分の身の安全を一番に考えて行動してください
地震が発生したら瞬間的に周りが真っ暗になる可能性があります
その時に焦らず安全に水面に上がる事を考えましょう